兼ねてからフィールド内を観察していく上で、海藻(/海草)と他の生物の関わりも含めて 観察して行かないといけないなぁ・・・とは思っていた。

 しかし海藻/(海草)は生態的な写真がたくさん載っている図鑑というのは、なかなか 見つからないし、自分自身で何がどのように分からないのか以前の問題で・・・ずっと 手付かずのままになっていた。

 最近になって、「これじゃいかん! とりあえず形から入ってみよう」と、色々と種類が 載っている図鑑を1冊入手した・・・それで安心してしまった・・・というより、 この図鑑も載っているのは殆ど標本写真ばかりである。そして逆に、この図鑑のために ボクはいっそう混乱してしまった。右側の褐藻の種名はいったい何?

 ホンダワラ科の仲間まではボクも分かる。でも、これと同じような球状の気泡をもっている のはホンダワラだけはない


 葉の形状まで考慮に入れて候補を挙げてみると・・・トゲモク、ノコギリモク、シダモク・・・ 一筋縄にはいかないのである。

 加えるなら魚と違って、この分野の専門家とのツテは極めて少ない。ダイバーの皆さん、この分野の 専門家の名前って、パッと思い浮かびますか?

 ほらね、「?」と思った時いったい誰に聞けば正確な情報が得られるの??




  
 まずは、デジカメの機動性を生かして写真を撮りまくって、これまでの他の生物と同じ 方法で種類を判別して分類、水深等のデータ蓄積からはじめたいと思う。種名が分からな ければ「これ何?」と聞けば・・・あれ?海藻(/海草)類って、種類の判別ポイントを 押さえるには、どういう写真の撮り方をすれば良いのだろう??

 幸い、2004年冬に都内某所で、あるミニ集会(呑み会)が開かれて、ボクはちゃっ かりと海藻類の研究者の隣りに座ることが出来た。そして、水中写真から種類を特定する ためにはどういう部分に気をつけて撮影すれば伺うことが出来た。そこで、
    1.根の状態と、それが生えている基質を押さえる・・・岩とか、砂、ナイロンとか
    2.全体像
    3.枝の別れかたの状態
をそれぞれ押さえた写真の合計3枚を撮るとよいとアドバイスをいただいた。

 なるほどっ!! と、早速実践してみたのが冒頭の写真なわけだが・・・正直、魚より 手強いというのが感想だ。


 
暫定版)早川で撮影できた海藻の一覧









緑藻類 ミル目 ミル科
ヒラミル

クロミル
ツユノイト目 ツユノイト科
ツユノイト属の一種
褐藻類 アミジグサ目 アミジグサ科
アミジグサ

ヤハズグサ

ウミウチワ

フクリンアミジ
カヤモノリ目 カヤモノリ科
フクロノリ
コンブ目 コンブ科
カジメ
チガイソ科
ワカメ
ヒバマタ目 ホンダワラ科
トゲモク

ノコギリモク

アズマネジモク

アカモク

ヒジキ

マメダワラ

ヨレモクモドキ
紅藻類 ウミゾウメン目 ガラガラ科
ニセフサノリ

ヒラガラガラ
スギノリ目 ムカデノリ科
ヒラムカデ

コメノリ

ツノムカデ
スギノリ科
オオバツノマタ
マサゴシバリ目 ワツナギソウ科
フシツナギ
イギス目 イギス科
キヌゲグサ属の一種?
コノハノリ科
アヤニシキ
フジマツモ科
ホソコザネモ

イトグサ属の一種




目(不明) 科(不明)
不明種1

不明種2